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ART-SCHOOL〜LIVE SCARLET 2004
昨日9月10日、心斎橋クラブクアトロにて、ART-SCHOOLのライブを見て参りました。
「ロックバンドのライブ」ということでもみくちゃにされるのを覚悟で臨んだわけですが、
客の殆どが女性だった為か、それほど暴れるわけでなく、押されることも無く、
少し拍子抜けという感じでもあり、安心したということもありました。
今年メンバーチェンジが行われ、タワレコ限定販売の「スカーレット」が発売され、
そのツアーとしての大阪公演でした。「スカーレット」収録の「スカーレット」、「RAIN SONG」、「TARANTURA」、「クロエ」、
「APART」、「君は僕のものだった」、などと続き、「あと10秒で」、
昔の曲を演奏し始めて「foolish」、「DIVA」、「車輪の下」、「BUTTERFLY KISS」、「MISS WORLD」、「LOVE/HATE」、
「ジェニファー'88」など、人気のある曲を続けた。Drの櫻井が北野武のモノマネをし、「シャーロット」をやり、いつも通りの、
今にも死のうと言い出しそうな木下のMC。木下がメンバーにセットリストの変更を伝える時に、
全員に言って回っていたところで観客は笑っていた。
正直、ハッキリしたセットリストは覚えていない。全部で20数曲はやったような気がする。
アンコールでは、先ず櫻井が出てきて、打ち上げの告知をした。行きたかったが、
未成年が同じように飲んじゃいけないだろうなーと。
そして、「アイリス」、「NEGATIVE」、「ロリータキルズミー」をやる。それでも客は帰らず、
再びアンコール。結果、「プールサイド」と「SWAN SONG」をやってくれた。
聴きたい曲は全て聴けたような気がする。新メンバーでの演奏は非常に上手かった。
木下のギターは危なっかしいが、G戸高はむちゃくちゃ上手くてかっこよかった。
B宇野も、日向ほどのパワーは無かったが、落ち着いて、良い演奏を見せてくれた。
「感じ取ってくれ」
木下はライブで口にする。ART-SCHOOLの音楽はよく、
木下の好き勝手なパッチワークだと言われている。そもそも映画のタイトルをそのまま曲名にしていたり、
詩人の言葉をそのまま使ったり、ということが行われているからだ。それでも、そう言いながらもファンは聴き続けている。
どれほど巧いパッチワークでも、大して意味も持たない、魅力の無い布だと意味が無い。同時に、技術の無い裁縫でも、
高価な布を用いれば、取り敢えずは意味、というより価値のあるものになる。しかしそれだけでは音楽は成り立たないと思う。
木下は、ART-SCHOOLは、其の合間を縫い、自分の技術に溺れること無く、布の価値に掻き消されること無く、
そして音の中に「ART-SCHOOL」と著作権表示を忘れない、そういう「音楽」を創り出している。
その中にロックバンドとしての感情や言葉が溢れ、聴く者に訴えかける。
静と動が音楽を紡ぎ出す。生と死が世界を上手く廻す。泣きと笑いが精神を司る。
安定にはプラスとマイナスが必須である。地獄を見ずに天国は語れないのだ。
人の汚らわしさを目にして、はじめて人の美しさを知るのだと俺は思う。
何も、人間についてのみではない。しかし、人間について考えるべきなのだ。
人との付き合いの中で、優しさとか、才能とか、人間の美しさを見ることもある。
でもそれは冷たさとか、自分の無力を知っている人でなければ見えないから。
彼らの音楽に浄化作用を垣間見る。
人の汚らわしさを見て、美しさを知る。
足掻いて、嘲りの罪を知る。
当たり前の事かもしれない。けどそう感じた。それだけ。
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